about the Night Watch

光と影の画家、レンブラント。

本来昼間の情景であった《フランス・バニング・コック隊長の市民隊》も彼の手にかかれば、その明暗効果により、人々に《夜警》と呼ばせざるを得なかったのでしょう。(長期における表面のニスの黒変色も手伝ったようです)
アムステルダム国立美術館が所蔵する《夜警》は、363cm~437cmとかなりの大きさがあります。前列の隊長や副官がほぼ等身大だということから、その大きさが想像できるかと思います。
BAR夜警の模写は140cm~213cmと面積は1/4ほどですが、カウンター正面に座るとなかなか圧倒されるものがあるのではないかと自負しております。
また本物が油彩であるのに対して当店の模写がアクリルの水彩画なのは、絵具があまり厚くならない程度に配慮することで煙草のヤニや埃をまめに掃除しやすくするためと、1996年開店当初にシンナー臭が漂う事態を避けなくてはならなかったためです。

《夜警》が日本の美術館に貸出されるというのは、なかなか難しいと思いますが、実物大の模写を鑑賞することは可能です。長崎のハウステンボス内、ホテルヨーロッパのバンケットホール「レンブラントホール」に、そして徳島の大塚国際美術館には、陶板の《夜警》がその迫力に満ちたサイズで展示されています。